マンハッタンのグリニッジ・ビレッジで10月31日、ニューヨーク最大級の仮装パレード「Village Halloween Parade（ビレッジ・ハロウィーン・パレード）」が開催され、街は夜遅くまでお祭り騒ぎとなった。

個性豊かな仮装がたくさんのハロウィーン

　昨年はハリケーン「サンディ」の被害により中止となったため、今年は例年以上の盛り上がりを見せた。当日は自宅から衣装を着て出掛ける人が多く、最寄り駅構内や地下鉄の中では早くもお祭り騒ぎのニューヨーカーであふれていた。

　開催地となった6番街のスプリング・ストリートから16丁目まではパレードを見に来た観客で混雑し、一時は道を曲がるのも困難なほど人が集まった。付近の飲食店内では窓ガラス越しにイベントの様子を見ようとする立ち見客で混み合い、カメラ片手にパレードが通るのを待ち構えた。パレードにはダンスチームやマーチングバンドなどが参加し、それぞれがテーマごとのパフォーマンスを繰り広げた。　　

　途中、あいにくの雨となったが同イベントの盛り上がりは勢いを失うどころか熱狂と興奮に包まれ、パレード参加者は「ハッピー・ハロウィーン」と声を上げた。ユニークな衣装に身をまとった参加者はネオンライトが光る台車の上から踊りながら手を振って観客を盛り上げた。中には「ジェイソン」などのホラー衣装を着て、観客を脅かしながら歩く参加者の姿も見られた。その他にもドラゴンや巨大操り人形など手の込んだ創作物も参列し、観覧客はフェンスから身を乗り出し歓声を上げた。

　同イベントを観覧しに来ていたニューヨーク在住の女性は「毎年このパレードを見に来る。昨年はハリケーンで中止になったから今年は特に楽しみにしていた」と話していた。