ニューヨークの街中をランナーが駆け抜ける世界最大マラソン大会の一つである「New York City Marathon (ニューヨーク・シティ・マラソン)」が、11月3日に開催された。昨年はハリケーン「サンディ」の被害により中止され、2年越しの開催となった今年は過去最多ランナー数となる5万人以上が参加した。
今年4月に発生した「ボストン・マラソン」ゴール地点での爆破事件に伴い、今年は例年以上の厳戒態勢で開催された。主催「New York Road Runners」のウィテンバーグCEOは「今回はニューヨーク、そしてボストンのために走れることを光栄に思う」とコメントした。
日中の気温は10度以下と冷え込み、観客はダウンコートや防寒具を身に着けていたが、沿道から声援を送る観客の熱は冷めることはなかった。持参したブブゼラを吹き鳴らしたり、ランナーの顔写真を拡大してプラカードのように掲げ、必死に応援したりする若者の姿が見られた。また海外から参加したランナーを応援するため、母国の国旗を掲げながら声援を送る人もいた。
母親を応援しに来たニューヨーク在住の親子は「お母さんが走っている時に、私の応援に気づいてくれてうれしかった。たくさんのランナーが頑張って走っているのを見るとこっちも元気になる」と話していた。