通称フリーダムタワーと呼ばれ、ロウアーマンハッタンに位置する新世界貿易センタービル「One World Trade Center(ワン・ワールド・トレード・センター)」(1 Albany St.)が夜な夜な「すすり泣いている」と近隣住民の間で話題となっている。
ネット上では去年10月の大型ハリケーン「サンディ」のころから同現象に気づいた住民の書き込みが多く、中には「早朝3時に嘆きの声で目を覚ました」という声も上がっている。「すすり泣き」の正体は風の振動による現象だと言われているが、「別のビルで似たような現象があった時、風のせいではないと言われた」というコメントもあり、「とても不気味だ」と騒がれている。動画サイト「ユーチューブ」には深夜の同ビルを録画した映像がアップロードされており、騒音の他に甲高い音が微(かす)かに聞こえる。動画を見た多くの人が気味悪がる一方、楽器の音が重なったシンフォニーのようで神秘的という意見もあった。
原因はいまだ不明のままだが、ローカル紙によればこの騒音について目立ったクレームや苦情は来ていないという。同ビルは11月13日にオープニングセレモニーを行ったばかりで、来年1月にオープンを控えている。