ニューヨークの観光地として有名なハーレムの「アポロ・シアター」(253 West 125th St.)で12月8日、ダブルダッチ世界大会「National Double Dutch Holiday Classic(ナショナル・ダブルダッチ・ホリデー・クラシック)」が開催され、日本勢が上位を独占した。
2本のロープを使って縄跳びの技を競うダブルダッチの世界大会にはアメリカやフランスのチームが集まり、日本からは5チームが参戦した。飛んだ回数を競う「シングルス」、「ダブルス」部門のほか、音楽に合わせてフリースタイルの演技を披露しながら技術や表現力を競う「ADVANCE FUSION」と「NOVICE FUSION」部門に出場した。
会場には出場チームの家族や友達が集まり、チケットはほぼ完売した。「FUSION」部門ではヒップホップなどノリノリの音楽に合わせて演技が行われ、会場の客も手拍子やアクロバットが決まると歓声を上げた。中にはうちわを持って会場に駆け付けた日本人もおり、必死に応援する姿が見られた。
「ADVANCE FUSION」部門ではスピード感ある演技に加え、ダイナミックなアクロバットを取り入れた大阪の追手門学院大学のサークル「Neighbor Hood(ネイバーフッド)」が世界一に輝いた。メンバーは「世界大会を目標に練習してきたのですごくうれしい。卒業してしまうメンバーがいるので、このメンバーは解散してしまうが次の代にも引き続き頑張ってもらいたい」と語った。
また船橋の健伸学院ダブルダッチチーム「Fine-P(ファイン・ピー)」は中学1年生以下の「NOVICE FUSION」部門に加え、学年別「シングルス」と「ダブルス」部門でも優勝を果たし、3冠に輝いた。コーチの田島さんは「正直ここまでやってくれると思ってなかった。メンバーにとって大勢のお客さんの前で披露することやその他のチームの演技を見てプレッシャーも大きかったと思うが3冠できて非常にうれしく思う」と話した。
ほかにも立命館大学の「M.A.D.」が2位、東京大学の学生を中心とした「Snowman」が3位になり、上位を独占した。