2013年のニューヨークはハリケーン「サンディ」の復興イベントや、自転車シェアリングサービスの導入、空前の「クロナッツブーム」などさまざまな出来事があった中、ニューヨーク経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは「NY市内で『おっぱい露出女性』増える?-警察取り締まりの対象外に」の記事だった。
トップ3を閉めたのは1位の「おっぱい露出女性増える」をはじめ、「ノー・パンツ・デー、4000人が下着姿」と「変態仮面でパンツをかぶった来場者」など、海外ならではのユニークな話題が注目を集めた。
ランキングは、今年1月1日から12月19日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. NY市内で「おっぱい露出女性」増える?-警察取り締まりの対象外に(5/21)
2. 今年もNYで「ノー・パンツ・デー」ー4000人が下着姿で地下鉄乗車(1/14)
3. NY、映画「変態仮面」で盛り上がる-パンツをかぶった来場者も(7/16)
4. NYで「クロナッツ」大流行-クロワッサンとドーナツ合わせた新スイーツ(6/4)
5. スターバックスが初の「お茶バー」-ニューヨークに1号店(10/28)
6. ニューヨークに原宿スタイルのクレープ店-海外初出店(8/23)
7. タクシーに続きNYの鉄道も日本製へ-MTA、川崎重工と契約(9/20)
8. 葉加瀬太郎さんついにNY公演決定-NIPPONの魅力を世界へ(11/13)
9. NYで「ストリートフード」イベント-日本人出店者が「たこ焼き」も(5/15)
10. NY「グッチ」ウインドーに人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」-米国人にも好評(1/10)
1位の「おっぱい露出女性」は、公共の場で上半身裸の女性を取り締まることは対象外になると、ニューヨーク市警察が再確認を行った記事。掲載後はツイッターやフェイスブックで情報が拡散、炎上した。8月に行われたマーチング運動にはカメラを持った大勢の男性がトップレス女性を取り囲み、異様な盛り上がりを見せた。
2位は4000人がズボンをはかずに地下鉄に乗車するというパフォーマンス集団「インプロブ・エブリウェア」のいたずら企画。「おっぱい露出」「ノー・パンツ」など日本ではできない試みを実行に移してしまう自由の国らしい記事が話題を呼んだ。
3位は邦画「HK 変態仮面」がニューヨークで上映され、終始爆笑の上映会となった。ニューヨークアジア映画祭では観客賞を受賞し、日本のエンターテインメントが国を超えて通用することを見せつけた。
4位~6位にはスイーツ関連がランクイン。クロナッツは異常なまでの人気ぶりにニューヨークのみならず世界各地で類似商品が販売されたが、本家の「クロナッツ」を求めるクロナッターが後を絶たず、社会現象を起こした。5位の「お茶バー」には日本にも展開してほしいという声や、行ってみたいとツイートする人など、多くの反響を呼んだ。
7位からはニューヨークで活躍する日系企業や日本人の記事が話題に。イエローキャブや鉄道など、市内の交通機関が日本製品の導入を始める話題は日本人にはうれしいニュースとなった。葉加瀬太郎さんは12月に公演を行い、拍手喝采のコンサートを繰り広げた。今年はきゃりーぱみゅぱみゅさんやキングコングの西野亮廣さんなどもニューヨークに進出し、多くの日本人が世界を舞台に活躍した。
ニューヨーク市のマイケル・ブルーム市長が12年間の任期を間もなく満了し、2014年1月1日からはビル・デブラシオさんが就任する。新年とともにニューヨークは新たな市長を迎え、今後ニューヨーク市がどのように変化していくのか注目が集まる。また、1月早々に今年もノー・パンツ・デーが開催を予定するなど、今後も話題の記事がめじろ押しだ。