ニューヨークにある複数のチャイナタウンで購入した魚介類を介して皮膚の感染症が起こっていると市の保健当局が注意を呼び掛けている。
被害は昨年の夏ごろから相次ぎ、現在までに30人以上が感染したと報告されている。魚を食べたことによる感染症ではなく、手の傷口に魚の骨やロブスターの突起から細菌が入り、感染したとみられている。
原因となる細菌マイコバクテリウム=マリヌムは魚に付着していることが多いものの、皮膚感染症は人に感染するのは珍しい。感染すると赤い腫れ物ができ、進行すると神経や皮膚にまでに達し指が動きにくくなる。
市内には中華街では、素手で魚に触れている従業員も多く、市は防水手袋の着用を求め、購入者にも注意を払うように呼び掛けている。