マンハッタンのウエスト・ビレッジにあるコーヒーショップ「STUMPTOWN COFFEE ROASTERS (スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)」(30 W 8th St.)では、バリスタの入れる本格コーヒーを客が無料でテイスティングできるサービスを毎日行っている。
ニューヨークでは、世界各国から厳選された豆を使ったコーヒーが人気を集め、市内のカフェでは種類豊富な豆を用意している店舗が多い。同店では、「カッピング」サービスを行うことによって来店客がこだわりのコーヒーをテイスティングできる機会を提供している。
店内に入ると通常のカフェスペースが広がり、奥にはコーヒーのみを取り扱っているスペースが隣接されている。産地の違うコーヒーを日替わりで3~4種類用意し、無料で「カッピング」できる。カッピングサービスの前には用意されたコーヒーの産地や味のほかに、「『ズズッ』と音を立ててすするとコーヒーの味が口全体に広がって一番おいしさが分かる」などとカッピングの仕方も説明。「同じ豆でもドリップの仕方が違うだけで味が大きく変わる」と、ドリップに使用する種類豊富な道具も披露する。
カッピングが終わるとバリスタが客のオーダーを聞き、コーヒー豆をひく所から始める。その豆に合った入れ方を勧めたり、「この豆でもっと味を凝縮させてほしい」などの細かい要求にも応えるので、まさに「オーダーメードの一杯」を堪能することができる。
ニューヨーク在住の男性は「今朝このサービスがあると初めて知った。試した中でも一番エチオピア産が気に入ったから、それを頼もうと思う。店員とコーヒーについてゆっくりと話せる空間があるのはとてもうれしい」と話した。
カッピングサービスは毎日14時から行われる。