ニューヨークを拠点に活躍する「表現師」Yuriko Miyakeさんの即興ソロミュージカル「The Puppet Train ~操り人形列車~」が4月11日・12日、LATEA Theater(107 Suffolk St.)で行われた。
主人公は列車に乗り旅を続ける操り人形のマリア。目的が分からないまま旅を続けるマリアは「LOVE」「DREAM」「LIFE」の駅に止まり、一つずつの意味を見いだしていく。劇中、Miyakeさんは「LOVE」の意味を問いかけるために客席に飛びこんで話し掛ける。「恋人」役として男性客をステージに上げて「あっち向いてほい」をすると観客からは笑い声が上がった。「DREAM」では開演前に観客が書いた夢を体で表現し、ランダムに選んだ夢を曲に合わせて踊りで表現した。
同作品はMiyakeさんの「自分がやりたいこと」「こんな舞台を見てみたい」という思いが全て詰まっているという。昨年出演した英国版舞台「Princess MONONOKE~もののけ姫~」では、舞台での基礎を見直す機会だったと話し、セリフ一つ一つを掘り下げていく大切さを学んだという。
会場にいたニューヨーク在住の女性は「彼女が体いっぱいに表現するのを見て感動した。今までこんなに近い距離で観客を交えて進行していく舞台を見たことなかったので新鮮だった」と振り返った。