北米の4大オートショーの一つ「ニューヨーク国際オートショー2010」が3月31日、ミッドタウンの「Jacob K. Javits Convention Center(ヤコブ・K・ジャビッツ・コンベンションセンター)」(655 West 34th St. New York)で始まった。
一般公開を4月2日に控える同イベントでは、世界の自動車メーカー30社以上が一堂に集い、主力自動車の2010年モデルから、2011年発売の新モデル、各社が誇るコンセプトカーなどを展示する。地球温暖化対策が重要視される今年は、各社が開発する燃費の良いエコカーに注目が集まる。
米フォードは、初となるハイブリッド車「リンカーンMKZ ハイブリッド」を発表する。ヒュンダイ、ポルシェ、フォルクスワーゲンもハイブリッド車を続々投入。ゼネラル・モータースも、ハイブリッド車並みの燃費の良さで、コストパフォーマンスの良い「シボレー・クルーズ・エコ」を発表するなど、会場はまさにエコカー・ラッシュ。フォードはマイクロソフトの消費電力分析システム「Hohm」を使用し、無線接続で電気自動車を充電するサービスを提供する。来年発売予定の同社主力モデル「フォーカス」の電気型が、初の同システム搭載車となる。
そのほか、アメリカで近年需要を伸ばしている小型自動車メーカー「スマートUSA」は、メルセデス・ベンツの研究チームが開発したiPhoneアプリケーション(9.99ドル)を実演。車のアクセサリとして購入するドックに設置すれば、音楽プレーヤー、電話、カーナビなどとして動作。車内に完備されたマイクを使ってハンズフリーで電話がかけられるほか、位置情報を利用し車外から駐車場所の特定ができるなどの高機能アプリとなっている。
開催期間は、月曜~土曜=11時~22時30分、日曜=10時~19時。入場料は、13歳以上=14ドル、2歳~12歳=4ドル。4月11日まで。