マンハッタンの34丁目・ヘラルド・スクエア駅で7月19日、駅をスパのような快適空間に変身させるどっきり計画が実行された。
同キャンペーンは、ニューヨークを中心にさまざまないたずらや、コメディック・パフォーマンス・アートを繰り広げる集団「Improv Everywhere(インプロブ・エブリウェア)」が実施した。夏場のクーラーもなく湿気でこもった地下鉄のプラットホームを利用して、ほんの数時間だけのスパを開設。告知されていなかったため、たまたま居合わせた人たちがアップしたSNSの写真や、8月5日に公開された公式ビデオが大きな反響を呼んでいる。
同団体のスタッフたちが、スパで働く人と客の役に分かれ、それぞれ何食わぬ顔で演技を開始。客は服を脱ぎ、バスタオルを巻いて、サウナのベンチによく似た駅の木製ベンチでくつろぎ始める。マッサージ台も設置され、ホット・ストーン・マッサージや、体に霧吹きを吹きかける「スチーム・ミスト」など、本物のスパのような空間を作り出した。
電車を待っていた一般人は、最初は物珍しそうに見物していたが、スタッフに勧められると進んでマッサージなどを試した。家族連れの男性は他の家族を置いて自分だけ服を脱ぎ出し、ミストを浴びてご満悦。最終的にはスタッフと一般人が一体となり、計画は大成功となった。同団体は「これからも人々をびっくりさせ、そして楽しませるようなイベントを計画していきたい」と話す。