ニューヨークのマディソン街に8月20日、日本の時計メーカー「セイコー」が北米初の旗艦店(510 Madison Ave.)をオープンした。それに続き、「シチズン」も同年11月にタイムズスクエアで欧米初の旗艦店(1500 Broadway)オープンを予定しており、世界的に認知度の高い日本のメーカーがニューヨークでビジネスを拡大している。
これまで両ブランドはニューヨークに旗艦店が無く、デパートや小売店での販売と通信販売のみを行っていた。この時期の出店には「有名なブランドなのに、今まで旗艦店がなかったことに驚いた」という声が上がるほど。セイコーでは、高級時計モデル「グランドセイコー」やGPS機能を搭載した「セイコーアストロン」を取り扱う。アメリカでは取り扱っていなかったモデルも販売するという。
シチズンのタイムズスクエア店では、人工衛星から電波を受信するシチズン独自の機能「エコ・ドライブ・サテライト・ウェーブ」などのモデルを販売する予定。同社は現在、ニューヨーク郊外で開催している全米オープンテニスで22年間公式タイムキーパーとして協賛するなど、米国内での認知度は既に高い。ニューヨークでの店舗オープン後には、欧米でのさらなる展開を目指す。