全米で最もサイクリングに適している街ランキングが発表され、ニューヨーク市が初めて1位に選ばれた。

　同ランキングは、雑誌「バイサイクリング」が2年ごとに全米を対象に実施。国勢調査データ、自転車レーンの数や長さ、自転車への政治的コミットメントなどをベースとした信頼性の高いランキング。

　2年前のランキングで7位だったニューヨークが今回1位に飛躍した背景には、自転車シェアリングサービス「シティバイク」の導入があるとみられる。2013年5月に開始されたシティバイクは現在、年間利用契約者数が9万7864にも及ぶ。また、この1年半でシティバイクに関わる死亡者は1人も出ていない。自転車を交通手段として選ぶ人が増えたことにより、一般的な交通事故の重傷者や死亡者の数も劇的に減っている。

　市内の交通部門も、さらなるシティバイクの増加、自転車レーンや駐車場の設置などを進めていき、より安全な街を作っていくとしている。

　ニューヨーク在住の女性は「ニューヨークはイエローキャブでおなじみだが、自転車の利用者増加とシティバイクのさらなる推進により青色の自転車が新しいランドマークと化すかもしれない」と話す。