ニューヨーク市内を走る地下鉄R線が9月16日、ブルックリンとマンハッタンを結ぶモンタギュー・トンネルの約1年間の工事を終了し、運転を再開した。これにより、工事中横断できなかった両区域が再びつながった。
同トンネルは、巨大ハリケーンの影響で壊滅的な被害を受け、2013年夏から復旧作業のため封鎖されていた。以降、R線でマンハッタンからブルックリンへの移動は不可能になり、地下鉄利用者は不便を強いられていた。修復作業のため、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は2.5億ドルをかけて、新しい緊急停止信号の設置や防水加工などの強化を実施。ハリケーンなどの自然災害への対策を万全にした。
当初予定された運転の再開は10月とされていたが、9月に繰り上げられたことで市民からも喜びの声が聞かれた。R線の利用者は「ハリケーンの前までは、自宅のあるブルックリンから毎日R線を使って通勤していた。運転が再開されてとても助かる」とうれしそうに語った。