ゲイの2人が運営する人気のアイスクリームトラック「Big Gay Ice Cream Truck(ビッグ・ゲイ・アイスクリームトラック)」が4月から、今年もニューヨークのストリートに帰って来た。
同店は、フードトラックと呼ばれる移動販売が人気のニューヨークで、普通のアイスクリームトラックと一線を画す個性的なメニューを用意する。昨年のオープンと同時に、ニューヨーカーの心を射止めた。オリーブオイルとシーソルトの組み合わせや、カレー風味のココナツ、ワサビ豆などの食材をトッピングに使い、斬新なアイスクリームを販売する。中でもチョコレートアイスクリームとベーコンを、クッキーで挟んだ「チョインクウィッチ」(5ドル)は人気商品の一つ。今月5日に発表された雑誌「Time Out(タイムアウト)」の読者投票では、「ベスト・新ストリートデザート」賞を受賞した。
オーナーは、バスーン奏者として活動する傍ら、大学院で博士課程に在籍中のダグ・クィントさん。学校の夏休みを利用し、友人のブライアン・ペトロフさんの協力で、アイスクリームトラック業を始めた。「今年も夏場はアイスクリームを販売する」とダグさん。ユニオンスクエアとフラットアイアンビル周辺を主な営業場所とする同店は、ウェブサイトとツイッターで、その日の販売場所を掲示。ファンとまめにコミュニケーションを取るため、店の前にできる行列の中には、リピータ-の姿も見られる。
「思っている味と同じように自分が気に入るか試してからになるが、近々新メニューを追加する予定」とダグさん。チョコレートアイスクリームとフローズンバナナ、エスプレッソパウダーを混ぜたミルクシェイクや、グリーンマーケットに出店するリンゴ農場のアップルサイダードーナツにアイスクリームをのせたサンデーなどを考案中だという。