ニューヨーク・ヤンキースの看板選手として活躍したデレク・ジーター選手が9月28日、23年間の現役生活に幕を引いた。
ジーター選手は1992年に入団以来、ヤンキースで23年間一度も移籍することなく、生え抜きとして活躍した数少ない選手。2003年からは12年間チームの主将も務め、紳士的な振る舞いと高いリーダーシップ能力で「ミスター・ヤンキース」と呼ばれファンたちに親しまれてきた。
9月26日には本拠地ヤンキースタジアムで地元ニューヨークでの最終戦となる試合が行われ、この試合を放送した有線テレビ局「YESネットワーク」は、16.5パーセントの最高瞬間視聴率を記録し、同局の過去の記録を9年ぶりに塗り替えた。同試合のチケットの平均価格もオークションサイトで普段の3倍以上の845ドルに急騰するなど、社会に大きな影響を与えた。
同日、ニューヨークではジーター選手への尊敬の思いと背番号2をかけた「RE2PECT」と印刷された引退記念グッズを身に着けた人々が、スーパースターの引退を見送る姿が街中に目立っていた。