ニューヨーク市内を走る地下鉄の利用者数が過去最多を記録したと発表され、大きな話題になっている。
ニューヨーク州都市交通局(以下MTA)によると、9月23日に記録された1日の地下鉄利用者数は610万6694人となった。これは1985年に集計を開始して以来、過去最多。これまで2013年10月に記録された598万795が過去最多とされていたが、今月10月だけで600万人を超える日が5回確認され、歴史的な記録が続いている。
現在ニューヨーカーの生活に欠かせない乗り物として活躍する地下鉄だが、一昔前までは犯罪率も高く、人気のない車両や遅い時間帯は危険とされていた。開通から100年以上の歴史の中で、MTAは車両整備、監視カメラの設置や警察官による見回りの強化など、さまざまな改善策を講じてきた。それがこのような利用者数の増加につながっていったとされる。
ニューヨークに移住して30年の日本人女性は「私が来た当初は、日常的に地下鉄を利用するなんて考えられないくらい汚くて危険な乗り物だった。今ではこうして生活の一部になっているのだから、本当に安全になったと実感する」と話す。