ニューヨークとブルックリンに今週設置された「No Catcall Zone(ノー・キャットコール・ゾーン)」標識が話題を集めている。
「キャットコール」とは、見知らぬ男性が路上を歩く女性に対し、「ヘイ・ベイビー」や「セクシーだね」などと声を掛けることを指し、ストリート・ハラスメントと見なされる。ニューヨーク市内でのキャットコールは度々問題視されており、昨年はキャットコールの頻度を実験した動画が公開され話題となった。
今回、同標識を設置したのは非営利アパレル会社「フェミニストアパレル」。標識には「No Catcall Zone End Street Harassment(路上でのセクハラ野次をなくそう)」と書かれている。同キャンペーンに対し、設置者は「キャットコールは女性の気分を害すものであり、問題をニューヨーカーに直視してもらうため」と話している。
一方、ニューヨーク市交通局は同標識の撤去作業を行っている。担当者は「キャンペーンの趣旨は理解できるが、この路上標識は許可無く設置されたため取らなくてはならない」と話す。