ニューヨーク市のペンシルベニア駅(略称ペン・ステーション)をリニューアルする計画「the Empire Station Complex」を1月6日、ニューヨーク州のクオモ知事が発表した。
同駅は1910年にオープン。当初は日々20万人の乗客が利用するよう設計されたが、実際にはアメリカ国内で最も混雑する駅の一つとなり、65万人以上の乗客が利用している。時代遅れの施設ともいわれ、今後は現在抱えている欠点を改善し、モダンでニューヨークの象徴となる玄関口としてリニューアルを目指す。
最新式の電子発券所の設置や待合所の再構築、地上と地下のアクセスの向上、自然光を取り入れたデザインなどが想定されており、駅の規模は50%拡大する予定。リニューアルは同駅の向かいにあるニューヨーク市の中央郵便局(ジェームス・ファーレー郵便局)も含んで行われる。駅構内はニューヨーク近郊へのアクセスに現在使用されるロングアイランド鉄道やニュージャージー・トランジット、アムトラックの新しいホールの建設が予定されているほか、新しくラガーディア空港行きのエア・トレインの建設も提案されている。
同計画の建設費用は約30億ドルとされ、郵便局とペン・ステーションを世界レベルの駅にすることを目指す。