ニューヨークのミッドタウンに10月24日、鮮魚日本食レストラン「WOKUNI(うおくに)」(325 Lexington Ave)がグランドオープンした。
同店は、「とらふぐ亭」「ふぐよし」「魚の飯(さかなのまんま)」「魚王KUNI(うおくに)」など関東地方を中心に50店舗を展開する「東京一番フーズ」が出店。日本では1996年に「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」1号店(新宿)をオープン。食材へのこだわりから自社漁場(長崎ファーム)に着手して6次産業化を推進し、現在、総合水産業を目指している。今回、アメリカにも「日本の新鮮な魚を食する文化」を広めたいと、ニューヨークに、日本食・日本食材(水産物、酒、器)を「存分に味わえる」レストランを出店することになった。
同日行われたオープニングセレモニーでは、自社漁場の独自ブランドである平戸本マグロ「極海(きわみ)一番」の解体ショーが行われた。解体ショー中は、坂本大地社長が自ら独自ブランドのマグロの特徴を説明。「長崎県平戸市最高峰の安満岳の清流と対馬海流の恵み豊かな古江湾に自社漁場で育ち、人も食べられる鮮度のイワシやサバを餌として与え、品質管理を徹底している」と説明した。さらに、解体されたマグロの腹の切り身のグラデーションを見せながら、自社漁場で育てた本マグロの品質と鮮度の高さをアピール。その後、解体されたマグロは、大トロ、中トロ、赤身をセットにして出席者に振る舞われた。
店内には魚をはじめとした日本食材の物販スペースと器の展示スペース、壁面には約30種類の日本酒も展示している。
今回のオープニングイベントに駆け付けた東京一番フーズ の坂本社長は「世界の魚食文化は毎年凄まじいペースで広がっている。魚はタンパク質が豊富で栄養分が高く、世界の食文化を大きく変える可能性を秘めている。今後はニューヨークを始め、世界の食卓に日本の良質な魚を届けたい」と意気込みを見せた。
営業時間は17時~23時。