マンハッタンのニューヨーク市立大学ハンター校で10月20日、日本の芸舞妓で結成する「花あかりオーケストラ」がステージパフォーマンスを披露した。
この日は、会場に訪れた150人以上のニューヨーカーに、舞踊、歌、三味線や太鼓などの伝統音楽・芸能を披露した。前日に開かれたレセプションでは、金毘羅船々(こんぴらふねふね)や野球拳などのお座敷遊びで来場者を楽しませた。
奈良、愛媛、高知の芸舞妓5人と奏者3人で構成する「花あかりオーケストラ」は、「奈良・元林院花街復興プロジェクト」の一環として、多くの人に日本伝統の文化に親しんでもらおうと結成したグループ。同プロジェクトは、奈良で活躍する芸妓・大野菊乃さんが2012年に立ち上げ、日本全国の花街と演奏家と連携して、文化の継承、後継者の育成、日本の活性化に寄与することを目的としている。
ニューヨーク公演を終え、大野菊乃さんは「私たちは壁を取り払い手を取り合いながら多くの人に伝え、後世へ継承できるよう、おもてなしのスペシャリストである芸妓という職業を普通の女の子が胸を張って選べる職業の一つとして 世界中の方々に認めていただけるよう今後も日本国内や海外に向けて発信を続けていきたい」と話す。