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ニューヨークの交通機関でMTAタッチ式新システム導入へ

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 ニューヨーク州都市交通局(MTA)が5月31日、グランドセントラル駅からアトランティックアベニュー・バークレイズセンター駅の間に新システムを導入した。

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 MTAは1994年から磁器製の薄型カード「メトロカード」を25年にわたり採用してきた。2014年に自動課金機能付きの「イージーペイ・メトロカード」導入など乗車券購入のため長蛇の列に並ばなくてよいよう改良されたものの、改札を抜けるために磁気部分を機械に適切な速さでスワイプさせる必要があり、速くスワイプし過ぎても遅くスワイプし過ぎても通れず、磁気部分の不具合やカード販売機の故障も相次ぎ、不満の声が多く上がっていた。

 今回の新システム導入により、アップルペイをはじめとした決済機能付きの携帯電話や専用チップ搭載の銀行のカード「スマートカード」を「validator」という機械にタッチすることで、改札を抜けられるようになった。これにより多くの不満が解消されるとともにメンテナンスコストが大幅に下がることが期待されている。2017年に新しい運賃支払いシステムの導入の決定をしてから約2年、予定通りの開始となった。

 地元紙によると新システム導入初日の6月1日、バスと地下鉄を合わせて約6100回の利用が確認されており、これはMTAが予想した1週間で6000回から1万2000回という数をはるかに超える数字となった。

 新システムは2021年2月までにニューヨークメトロ全ての駅に導入される見通し。旧メトロカードは2023年まで使用できる予定。

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