NYのイエローキャブが一斉値上げ-初乗り料金は3ドルに

新料金のためにすべてのタクシーの料金シールが一斉に新しくなった

新料金のためにすべてのタクシーの料金シールが一斉に新しくなった

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 イエローキャブと呼ばれるニューヨーク市内のタクシー料金が11月1日、値上げされた。乗車ごとに50セント(約45円)の追加税が課せられ、これによって初乗り料金は2ドル50セントから3ドルになった。

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 今回の値上げは、5月に州議会で可決された法案の施行に伴うもの。ニューヨーク市内の公共交通機関と州内の鉄道網を運営する州メトロポリタン交通局(Metropolitan Transit Authority)の経営危機を救済するための23億ドル(約2,070億円)の基金に充てられる。

 交通渋滞解消と環境対策のために大量輸送機関の利用を促進する必要があり、その経営を支えるための資金の一部を、タクシーに乗るという「ぜいたく」を選択する人に負担してもらおうという考え方だが、州税徴収の代行を強いられるタクシー業者とドライバー側は、不況の影響による客離れがますます加速されることや客のチップが減ることを恐れて、今でも値上げ撤回を求めている。

 ニューヨークのタクシー運賃は、最初の1マイルまでが初乗り料金、それ以降は5分の1マイル(約320メートル)ごとに40セントが追加され、渋滞等で時速6マイル(時速9.6キロ)未満の低速運転になった場合、距離とは別に1分ごとに40セントが追加されるシステム。そのほか月曜~金曜の16時~20時の混雑時に対して1ドル、20時~翌6時は深夜料金で50セントの追加料金が上乗せされる。今回の追加税で料金体系は複雑になるばかりだ。

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