ニューヨークのイーストビレッジの日本食店「Cagen」(414 E 9th St)の中に9月9日、すしバーが新設された。
同店は日本人シェフの冨田登志男さんが「自分の納得のいくうまいものを心赴くまま良い加減で提供したい」という思いから2013年に開業。開店からしばらくはすし以外をメインに提供していたものの、もっとすしを食べたいという要望が多く、2016年よりすしがメインのお任せメニューを始めた。
今回新たに、完全予約制のお任せスタイルで提供するすしバーを新設。席数は6席で、18貫の握りと手巻きを提供する。
冨田さんは「Cagen」を始める前はニューヨークの日本食レストラン「Nobu」で16年勤務。前職から付き合いある仕入れ業者を通して日本から魚を空輸している。魚によっては最近話題となってきている加工方法「津本式 究極の血抜き」を施して魚が長くおいしくなる工夫をしている。ニューヨークのすし店の大多数が取り扱っているハマチやマグロ、サーモンは取り扱わず、日本から取り寄せた他ではなかなか見られないクエやアラなどの白身魚をはじめとした旬の魚を、写真を見せながら提供している。
すしバーの新設に当たり冨田さんは、「今後も自分の納得のいくおいしいものを自分のスタイルで提供していきたい。天候によっては魚が入らず大変な時もあるが、店がより大きくなっていけば」と意気込む。
営業時間は17時45分~0時(金曜と土曜は1時まで)。月曜定休。