ニューヨーク・マンハッタンの日本食レストラン「WOKUNI(うおくに)」(327 Lexington Ave)が5月7日よりデリバリーを開始する。デリバリーシステムは「Caviar(キャビア)」を使用して、オンラインで注文を受け付けることで現状の店頭ピックアップよりさらなる接触の削減による衛生・安全の向上に加え、買い物時間の短縮につなげる。
ニューヨーク市では3月16日より市内のレストランにおける店内飲食が禁止され、テイクアウトもしくはデリバリーのみで営業することが義務付けられた。多くの通常テイクアウト・デリバリーを行っていないレストランは以降休業していたものの、現在におけるなかなか収まりを見せないコロナ禍状況下、デリバリーを開始するレストランが増えてきている。
「WOKUNI(うおくに)」では、店内飲食の禁止以降、店内の鮮魚販売スペース「Fish Market(フィッシュマーケット)」と持ち帰り弁当と酒のみの販売。地元ニューヨーカーに鮮魚を提供する貴重な場所となっていた。ニューヨーク州発令の自宅待機令が4月末から5月中旬に延長されたことを受けて、デリバリー展開の運びとなった。
デリバリーメニューは看板商品の「海鮮丼」や「ばらちらし」をはじめ、「マジカルステーキ丼」や「日替わり弁当」に加え、急に暑くなってきた今の初夏の季節に合う「冷やし天ぷら稲庭うどん」など。現在キャビアからのみデリバリー注文できる。
ニューヨーク州においては5月15日までで「 Essential Business(生活に必要不可欠であるビジネス)」以外の自宅勤務令が解除される方針であるものの、事態がより深刻であるニューヨーク市においては状況に応じて延長の可能性もあるとニューヨーク州のクオモ知事は示唆している。