任天堂のゲームソフト「あつまれどうぶつの森(英語名 Animal Crossing: New Horizons)」が発売されて2カ月余りがたった。ニューヨークでも3月の発売当時は外出自粛のタイミングと重なり、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」と併せて品薄となった店舗もあった。
4月下旬にはニューヨーク・セントラルパークに位置するメトロポリタン美術館に収容されているおよそ40万6000点の美術品がゲーム内にダウンロードできるよう、公式ウェブサイトにどうぶつの森用のダウンロードボタンが追加された。ニューヨークの有名ファッションブランドとして知られる「Marc Jacobs(マーク =ジェイコブス)」はゲーム内で同ブランドの服が着られるようにコラボしたとツイッターで発表。多くの「いいね」を集めた。そのほか、有名セレブリティーが「カブ」と呼ばれる実際の株式市場を連想させるゲーム内での投資・資金調達を目的としたアイテムをゲーム内の一般人の島に売りに行くというサプライズ投稿も注目を集めた。
現在もどうぶつの森ニューヨークのフェイスブックグループの人数が4000人に近づくなど人気は継続している。同ゲームは月が変わるごとにゲーム内の島で取れる魚や昆虫などが変わるなど新たなイベントが発生するため、始まったばかりの6月のイベントについて意見交換する人たちでソーシャルメディアはにぎわっている。
ニューヨーク在住のデザイナー、ネイトさんは「現在は自宅勤務が続いて同僚とも会えない日が続いているが、皆でどうぶつの森用のグループを作ってカブ価をアップデートし合うなどゲームは貴重なコミュニケーションツールとなっている。ニューヨークは5番街に任天堂の店舗があり知名度が高く、またデザイナーが多くいことから、ゲームは遊びながら自分のデザインスキルのアピールになるためニューヨークで特に広まりやすかったのでは」と話す。
ニューヨークではデモの影響から6月8日まで20時から朝5時までの外出が禁止され、自宅に待機することが必須とされている。