ニューヨークのブロンクスにある植物園「New York Botanical Garden(ニューヨークボタニカルガーデン)」(2900 Southern Blvd)で日本を代表する現代芸術家の草間彌生さんの大規模な個展 「KUSAMA: Cosmic Nature(クサマ:コスミック・ネーチャー)」が4月より開催されている。昨年5月の開催予定が新型コロナウイルス感染症流行で延期されていた。
同個展では草間さんの代表作品である「Dancing Pumpkin, 2020(踊るカボチャ)」や「Infinity Mirrored Room, 2020(無限の鏡の間)」をはじめ、新作である「Flower Obsession, 2017/2021(フラワー・オブセッション)」などが展示。250エーカー(東京ドーム23個分)に広がる植物を鑑賞しながら植物や生に関連した草間さんの芸術に触れることができる。そのほか、期間限定のミュージシャンやジャグラーによるパフォーマンスで年代を問わず来場者が楽しむ工夫がされている。
草間さんの展示会は2017年にニューヨーク・チェルシーのギャラリー「David Zwirner(デイビッド・ズワーナー)」でも開催されており、その際は3時間待ちの長蛇の列ができた。今回の展示も予約制で入場制限があるものの、インスタグラム上では#nybgkusamaのタグ付け数が500件を超えるなど、人気が伺える。
実際に展示を訪れたニューヨーカーは「草間さんの新旧の作品を一度に楽しむことができた。植物園とのコラボレーションも魅力的だった」と話す。
新型コロナ感染症対策として園では時間制の来場者数制限があり、来場には公式サイト上でチケットの事前購入が必須。6月4日現在、8月1日まで一般向けチケットが発売されており、8月24日からは10月31日以降の発売が開始予定。