著名なトップミクソロジストが日本産焼酎・泡盛をベースに開発したSHOCHUカクテルを提供するポップアップバーがニューヨーク・イーストビレッジのバー「GONGO」(15 St Marks Pl, New York, NY 10003)で2月3日から13日まで期間限定で開催されている。
同施策は「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」が、日本産焼酎を米国市場にアピールすることを目的として展開。ニューヨークとロサンゼルスで活躍するトップミクソロジストが芋、麦、米焼酎や泡盛の風味を生かしたオリジナリティ溢れるカクテルとして創造し、カクテル文化が根付くアメリカのバーシーンで「Shochu Cocktail」として提供している。
近年、世界のアルコール市場ではプレミアムクラスの蒸留酒が市場を牽引しているが、日本産焼酎はウィスキーをはじめとするその他蒸留酒と比べても知名度が低く、アメリカでは一部の和食店で取り扱われる程度にとどまっている。厳選された素材を使った焼酎は透明感のある香りが魅力的で純度も高いことが日本では知られている一方、米国ではその特徴を知っている人は少ない。今回、焼酎をカクテルに使い米国人に親しみのあるバーで提供することで、新しいものを取り入れることに抵抗の少ないニューヨークやロサンゼルスを皮切りに、アメリカ市場を拡大していこうという狙いがある。
ポップアップバー初日に焼酎カクテルを楽しんだニューヨーカーのサラ・ケネディーさんは、「日本酒は馴染みがあるが、焼酎はあまり飲んだことがない。芋や麦などいろいろな種類があることを知って驚いた。いろいろな種類の焼酎カクテルを楽しみたい。」と満足気に話した。業界関係者からは「今後、このプロモーションがきっかけとなり、アメリカのバー業界の中で日本のスピリッツとしての認知を広げるきっかけとなることを期待する」などという期待の声が寄せられている。
期間限定ポップアップバーとあわせて、2月3日から3月6日まで、トップミクソロジストが開発されたカクテルが各ミクソロジスト在籍店舗で楽しめる。ニューヨークでは、Angel’s Share・BAR MOGA・Oldies・Thyme Bar、ロサンゼルスではShibumi・Thunderbolt・V Restaurantで提供されている。