9月24日にウェスティン・グランドセントラルホテルにて、Triple I(トリプルアイ)主催、内閣官房共催で、「グローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ(Triple I)」に関する国連総会サイドミーティングが開催され、武見敬三厚生労働大臣がスピーチを行った。
Triple Iとはグローバルヘルス分野へのインパクト投資の促進を通じて、資金ギャップを解消し、低中所得国を中心とした世界的な健康問題の解決を目指すイニシアティブのこと。2023年G7広島サミットで承認され、同年9月の国連総会において岸田総理大臣により立ち上げが宣言された。パートナー数は当初の37から、2024年9月時点で86に増加している。
同イベントでは、Triple Iの発足から1周年を迎える節目として、国際的な課題に率先して取り組む日本政府の活動や、インパクト投資の重要性を再認識し、持続可能な開発目標(SDGs)と整合するグローバルヘルスの目標に向けた効果的な取り組みへのコミットメントを示した。
ある登壇者は、グローバルヘルスに関するインパクト投資の促進に向け、投資家と事業会社や国際機関、NPOなどのさまざまなステイクホルダーの対話の重要性を指摘していた。会場の参加者からは「グローバルヘルス領域でインパクト投資の機運が高まり、資金ギャップ問題の解消につながっていくことを期待している」など、課題解決に取り組んでいこうとする前向きな声も聞かれ、今後の取組の発展が期待される。