全米の小中学生の間で大人気となった輪ゴムのブレスレット「Silly Bandz(シリーバンズ)」が、ニューヨークの大人の間で話題を呼んでいる。
動物や乗り物などをかたどったシリコン製のカラフルな輪ゴム24個を1袋とする同商品は、日本で「アニマルラバーバンド」という品名で数年前から販売されている。アメリカでは、昨年末から腕にいくつもの輪ゴムを付け、交換し合う子どもが急増し大流行。レア商品の取り合いや集中力の妨げになるなどを理由に、ニューヨークでも持ち込み禁止になる小中学校が続出するほどの人気をみせた。
商品の中には、暗闇で光るタイプや西部劇、ロックバンドをテーマにしたものなど、ユニークなデザインが目につく。また、夏を目前に控えた6月は、大人をターゲットにタイダイ柄の「夏フェス」仕様の商品も登場した。
学校規則や流行の流れによりにより、子ども間での人気が落ち着いているニューヨークでは、テレビ番組の司会者がカラフルな輪ゴムを腕に付けて登場したり、野外コンサートなどで見かける若者の間で、アクセサリーなどと一緒に着用する者が増えている。
シリーバンズの製造元「BCP Imports」(Toledo, Ohio)のロバート・クロークCEOは「開発中はどの年齢層にも最適なファッションアクセサリーだといつも思っていた」と話す。
同社は、輪ゴムと併せて着用する「Silly Necklace」や、太陽の下で色が変わる商品、大人からも人気のアニメ「スポンジボブ」の輪ゴム販売も予定する。