アート作品を通じて公衆のマナーを呼びかける、ジェイソン・シェローウィッズさんのプロジェクトが、ニューヨークの街中で話題を集めている。
現在ジェイさんが手掛ける「クリーン・アップ・アフター・ユア・ドッグ」は、愛犬家に散歩マナー向上を訴える壁画ポスターで、先週完成したワシントン・ハイツの作品を含むマンハッタン内に3カ所、近日中にブルックリン区ベッドフォード・スタイベサント地区のストリートに新たな作品の設置を予定している。
今回の壁画ポスターついて、ジェイソンさんは「無責任な飼い主に対してのマナー向上を求めるだけでなく、見る人にちょっと笑いを与える壁画を制作した」と話す。
今年4月には、地下鉄でのマナー向上を呼びかける10種類のポスター「サブウェー・エチケット」を制作し、約500枚のポスターを地下鉄の構内や電車内に張り出した。二ユーヨーク市交通局(MTA)のサービス変更告知に似せたデザインのポスターで、「騒音」「優先席」「ゴミのポイ捨て」など、ニューヨークの地下鉄らしい利用マナーに関するトピックを取り上げた。
同アートプロジェクト開始のきっかけについては、「人々が愚痴をこぼしているだけの問題に対し、何らかの形で自分の芸術センスを生かしたかった」と話すジェイソンさん。「2週間にわたり張り出した地下鉄ポスターの多くは、駅員に撤去される前に市民が持ち去ったと思う」と、その注目ぶりがうかがえる。
同ポスターは、ジェイソンさんのオフィシャルサイトでも販売する。