アメリカ国内の最もすてきな公衆トイレを決めるコンテスト「America’s Best Public Contest」で、ニューヨーク市内2カ所が、今年の優勝候補にノミネートされた。オフィスやサニタリーサプライの大手「Cintas」が開催する同コンテストは、衛生面や優れたデザインの公衆トイレをたたえる目的で、2002年に始まり、今年で9回目を迎える。
候補となった全米10カ所の公衆トイレで、同市は「The Muse Hotel(ザ・ミューズ・ホテル)」とミッドタウンの公園「ブライアント・パーク(1065 Avenue of the Americas)」が選ばれた。高級ホテル、レストラン、カジノ、などのノミネートが多い中、公園やスタジアムなどの施設の公衆トイレも注目を集める。
同公園は、観光客、地元住民、平日は近隣オフィスのビジネスマンたちで連日にぎわい、季節ごとにさまざまなイベントを開催する。敷地内北東に位置する公衆トイレは、生花を飾り、フレングランス・オイルを使用、フルタイムの係員を配置し、利用客への配慮も怠らない。便座部分がビニールで覆われた回転式便座カバー自動交換トイレを導入し、衛生面でも高い評価を受けている。
「こんなにたくさんの人が並んでいても、係員さんがいるので皆スムーズに利用できる。公園のトイレとは思えないくらい衛生的」とロンドンからの観光客レンくさん。
同コンテストの勝者は、8月31日まで行なわれていた一般投票で決まる。結果は9月中旬に発表予定。