日本のファッションブランド「Nepenthes(ネペンテス)」が9月9日、ニューヨークのヘルズ・キッチンにNY初の旗艦店(307 W 38th Street, New York)をオープンした。
東京・渋谷を拠点に大阪、札幌にもショップを展開する同ブランドは、デザイナーの清水慶三さんが1988年に立ち上げた。以来、日本をはじめ海外から長年にわたり多くのファンの支持を集める。ニューヨークでは10年ほど前から、ディレクターの鈴木大器さんがデザイナーを務めるレーベル「Engineered Garments」を展開。NY各地のセレクトショップで販売してきた。
清水さんは「海外に店を出すならニューヨークと20数年前から決めていた」と話す旗艦店では、白を基調としたロフトのあるモダンな店内に「Engineered Garments」、清水さんがデザインを手がける「Needles」「South 2 West 8」などのレーベル商品を販売。メンズをメーンにウエアや靴、小物、ジュエリー、かばんなどを取りそろえるほか、独自にセレクト品や別注アイテムも並ぶ。
ソーホーなどのファッション中心地から離れたヘルズ・キッチンというロケーションについては、「Engineered Garmentsのコンセプトでもある『まだ誰も試みていないことをする』のにふさわしいロケーション。東京もオフィスの2階にショップがあり、外に目印はなく、ブランド色が出ている」と店長のアンジェロ・ウルティアさん。
同店内には、展示スペースとして「Nepenthes Gallery(ネペンテス・ギャラリー)」も開設。現在は、アーティストドュオ「A Bee」によるタペストリーの展示「Victory : The triumph of a sample」を開催している。ネペンテスの商品サンプルに使用されている、プリントやイメージからインスパイアされて制作したキルトを展示している。
営業時間は12時~19時(土曜・日曜は17時まで)。