ミッドタウンの「ディスカバリー・タイムズスクエア・エクスポジション・センター」(226 W 44th Street, New York)で3月4日から始まったイタリアの世界遺産ポンペイの展覧会「Pompeii The Exhibit」が話題を集めている。
同展は、西暦79年のベズビオ火山噴火で地中に埋まったポンペイ市の噴火前後をテーマに、同市と隣町ヘルクラネウムに暮らした当時の人々の生と死を描写。現地で発掘された未公開を含む250以上の埋蔵品の展示や噴火を微速度撮影で再現した映像などを上映する。
ハイライトとして、これまでに一般公開されたことのない過去最大規模の数で、石こうで復元された人型を展示。これらは、火山灰に埋もれた人の後に残った空洞に石こうを流し入れて作られたもので、人のみならず復元された動物の石こう像も含む。
「この展示で約2000年前の人々の暮らしぶりと現代人の生活にさほど変化がないということが分かる。日常生活に見られる苦楽が豪華な絵画や落書き、金貨、宝石、食器などに反映されている。これも全て展示されている人々の生活の」とキュレーターで考古学者のクリスティン・ロミーさん。「美術館に展示されている大理石の神像よりも親しみ深い」とコメントする。
開催時間は10時~20時、入場料は、子ども=19.5ドル、大人=25ドル、シニア=22.50ドルなど。売り上げはポンペイを保存する資金に寄付される。9月5日まで。