ニューヨーク市選挙資金管理委員会は11月30日、11月の市長選で3期目の当選を果たしたマイケル・ブルームバーグ市長が、選挙運動費として約1億200万ドル(約88億7,000万円)を費やしていたことを公表した。
今回獲得した58万5,466票で割ると1票あたりの「コスト」は174.53ドル(約1万5,200円)。これに比べて対立候補だったウイリアム・トンプソンさんの選挙費用は約900万ドル(約7億8,500万円)、1票あたりでは15.51ドル(約1,350円)だった。
「フォーブス」誌で毎年発表される全米資産家ランキングによると、資産総額175億ドル(約1兆5,000億円)で、ニューヨーク居住者の中ではナンバーワン、全米でも8位の大富豪である同市長。1期目の2001年選挙で7,400万ドル、2期目の2005年選挙では8,500万ドルを費やし、大統領選以外での米国選挙運動費用の新記録を更新し続けている。選挙資金をすべて自費で賄っている市長はこれまで3回の選挙で総額2億6,100万ドル(約227億円)もの私財を投じたことになるが、市長としての俸給は就任以来ずっと年間1ドルのままだ。