ニューヨークのカーネギーホール(881 7th Avenue, New York)内ザンケル・ホールで3月26日、宮崎駿監督の短編アニメーション「やどさがし」と「水グモもんもん」が上映された。
同作品はこれまで「三鷹の森ジブリ美術館」のみでしか見ることができなかったが、今回初めて海外でのお披露目となった。18時30分と20時30分からの2回の上映となったが、前売り分のチケット(15ドル)はほぼ完売という人気ぶり。
約12分の「やどさがし」は、元気な女の子フキが新しい家探しの旅に出るという内容。せりふがほとんどなく、全ての音を矢野顕子さんとタモリさんの声だけで表現している作品。文字でものの動きや様子・音を現すという珍しい作品にもかかわらず、会場に集まったニューヨーカーからは歓声や笑い声が上がっていた。
続けて上映された「水グモもんもん」は一転して、水グモのもんもんが水面を自由に滑るアメンボに恋心を抱くという作品。約15分のラブストーリーに集まった観客は固唾(かたず)を飲んでスクリーンに見入った。
鑑賞を終えたレスリーさんは「日本でしか見ることができない宮崎アニメをニューヨークで見ることができてとても良かった」と話していた。
今回の上映はNY市各地で開催されるフェスティバル「Japan NYC」の一環として開催された。Japan NYCは昨年12月に第1期が開催され、3月から4月にかけて第2期が行われている。