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NYで福島出身の画伯「舘井啓明」遺作展-生前の夢実現に地元酒造が協力

舘井啓明画伯の作品「男の顔」(油絵・1962年)

舘井啓明画伯の作品「男の顔」(油絵・1962年)

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 ニューヨーク・チェルシー地区の大西ギャラリー(521 W 26th Street)で5月20日より、福島出身の画伯・舘井啓明さんの遺作展「ラスト・サムライ」が開催される。

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 舘井啓明さん(1937-1995)は武蔵野美術大学を卒業し、フランスで修行後、福島にアトリエを構え、次々と油絵の制作活動を行った。1976(昭和51)年、初めて訪れたメキシコのマヤ・アステカ文明は、画伯にとって新しいスタイルに出合うきっけともなる刺激的なものだった。その後、メキシコへは3度訪れ、70年代後半には欧州・北米にも取材旅行に出掛けるなどして、活発な作家活動を展開。画商や芸術団体への傘下に入ることを拒み、個展を開きながら自らの作品を売り歩いた芸術家として知られている。

 ニューヨークでの活躍は画伯の強い念願でもあった。「NYでの個展開催」という生前の夢をかなえようと、福島・二本松の大七酒造の太田英晴社長らが同展を企展・実現した。同展売り上げの20%は、福島県の災害救援基金へ寄付される。

 20日のオープニング・レショプションでは、アメリカ人の尺八奏者エリザベス・ブラウンさんによる演奏や、大七酒造の日本酒試飲会を予定する。

 営業時間は11時~18時。日曜・月曜定休。6月2日まで。

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