酷暑の夏が近づくニューヨークで、昨年に増してビアガーデン人気が高まり、今年オープンした店から歴史ある店までが幅広くニューヨーカーの注目を集めている。
ニューヨークのビアガーデンについてのレビューや価格検索ができるiPhoneアプリ「Beer Gardens NYC」によると、現在NYには少なくとも54店舗のビアガーデンが存在。
イータリーのビアガーデンがオープンして間もない、サウスストリートシーポートの「Beekman Beer Garden Beach Club」(89 South Street, New York)は、ブルックリンブリッジを眺めながらビールが楽しめるスポットとして話題を呼んでいる。ハーレムに今年オープンした「Bier International」(2099 Frederick Douglass Blvd, New York)もまた同地唯一のビアガーデンとして注目されている。
さらに、ブルックリン区のグリーンポイントにオープンした「t.b.d.」(224 Franklin Street, Brooklyn)では、16時~19時のハッピーアワーに12種類のビールを3ドルで提供。早くも地元住民に人気の店となっているが、今年で101周年を迎えたクイーンズ区アストリアの老舗店「Bohemian Hall and Beer」(29-19 24th Avenue, Queens)も客足が絶えない。
公共の場での飲酒が禁じられているNYでは、夏になるとビアガーデンをはじめ、レストランのテラスや、歩道に設置したテーブル席での飲食が主流となり、多くの人たちでにぎわいを見せる。各店の顧客獲得への工夫にも注目が集まる。