ニューヨーク経済新聞の2011年上半期PV（ページビュー）ランキングは、東日本大震災を受け、地震発生の翌日からひとりで募金活動を始めたというカメラマン、新妻誠一さんを筆頭に有志が集まり、ユニオンスクエアで行った募金活動を伝えた記事が1位に輝いた。

　上位には、NYの人気ハンバーガー店「シェーク・シャック」の限定メニューを伝える記事（4位）や「ベン＆ジェリーズ」のポテトチップス入りアイスクリーム発売の記事（5位）と、新商品に関する話題の一方、未来のタクシーコンペ途中経過レポート（3位）や、タイムズスクエアのバレンタイン用パブリックアート（2位）など、NYの街らしい話題がランクインした。

　ランキングは、今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り。（カッコ内は掲載日）

1. NYユニオンスクエア、震災受け有志が募金活動－「人ごとだと思えない」（3/19）2. タイムズスクエアに真っ赤なハートのパブリックアート－バレンタインをテーマに（2/17）3. NY未来のタクシーデザインコンペ、トルコの「カルサンUSA」が一番人気に（10/6）4. 人気ハンバーガー店「シェーク・シャック」がオクトーバーフェスト限定メニュー（3/5）5. ポテトチップス入り「ベン&ジェリーズ」発売－NYテレビ番組ホストと考案（3/15）6. 日本への国際電話料金を無料に－AT&Tとベライゾンが安否確認へ配慮（1/13）7. 「熱々！ＮＹラーメン事情」－ニューヨークでラーメン講演会開催（2/9）8. ニューヨークから被災地へエール送る－各所で募金活動盛んに（3/16）9. ニューヨークにクレープ流行の波－クレープ専門店が続々オープン（1/18）10. 1箱で10人救う「シェルターボックス」－NY出身バンドがオークションで被災者支援（3/24）
　下位では、7位に地元の人気ラーメン店からラーメンの歴史までを細かに講演する「熱々！ＮＹラーメン事情」の記事がランクイン。続々とオープンするクレープ専門店の現状とその流行を伝える記事が9位に食い込むなど、ニューヨークの食文化の流行に集まる注目度がうかがえる。

　1位と差はあるものの、東日本大震災を受けて実施された支援の話題もベスト10圏内に目立つ。日本への国際電話料金を無料にした米電話会社の配慮を伝える記事が6位に付けたほか、ニューヨーク各地で実施された募金活動の話題が8位。10位にも、1箱で10人を救う「シェルターボックス」を寄付したニューヨーク出身バンドによる被災者支援の話題がランクインし、ニューヨークでの日本支援活動の様子は国内外から関心を集めた。