遠距離よりも地元でバケーション-「ステイケーション」定着へ

ホテル最上階のルーフトップバーでステイケーション ©nycgo

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 独立記念日を終え本格的な夏が訪れたニューヨークでは、近年注目されている「ステイケーション」を楽しむニューヨーカーが定着している。

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 ステイケーションは、海外やリゾート地に出かけず近場で低予算に休暇を楽しむバケーションスタイルとして2007年の金融危機以降たちまち世界中に広まった。2009年にはメリアム・ウェブスター・カレッジ英英辞典の最新版に収録されている。

 米国自動車協会(AAA)の調べによると、ニューヨークを含む周辺3州での今年の独立記念日連休は、自動車を利用した長距離旅行者は昨年より3.1%の減少見込みと報じ、今年もニューヨーク市内や近郊で連休を過ごす人が多いことを示唆した。

 ステイケーションを計画するニューヨーカーには、ブルックリンにある元飛行場「フロイドベネットフィールド」が提供するキャンプサイトや、普段乗る機会が少ないフェリーを4ドルという低価格からクルーズ感覚で楽しむ人も多い。最近その数が増すルーフトップバー、ラウンジ、プールを利用しリゾート気分を味わう人もいる。

 独立記念日の3連休を利用し、ソーホーのブティックホテルに宿泊したという、アッパーイーストサイド在住のダンさんとミッシェルさんも、立地のほか最上階に備えられたプールとバーを重視して決めたという。

 「連休中はエリアによっては街から人が減る。そんな時こそこういったホテルを利用するのに最適。ホテルを拠点に公園巡りやブルックリン散策をした」と話す2人は、ホテルのルーフトップから花火見物を楽しんだ。

「住んでいるとなかなか行かない場所にも行くし、新しい発見もあるというのが醍醐味」(ダンさん)。ステイケーション支持者は、そこから得られる利点を金銭面以外にも見出し楽しんでいる。

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