アッパーイーストサイドに7月20日、大型スーパーマーケット「Fairway Market（フェアウェイ・マーケット）」（240 E 86th Street, New York）がオープンした。

　アッパーウエストサイド、ハーレムに続きマンハッタン3店舗目となる同店は、昨年10月に着工を開始。2415平方メートルの敷地に地下1階・地上1階から成る2階建ての広い店内になっている。

　生鮮食品をはじめ、総菜、すし、600種類を超えるチーズ、日用雑貨も多数そろえた豊富な品ぞろえの同店。フェアウェイブランドの生パスタやソースなども良心的な価格で販売する。巷で人気のオーガニックやグルテンフリー食品セクションも大きく、庶民的な価格設定を提供する反面、ニューヨークのトレンドを取り入れる市場に合った経営方針がうかがえる。

　アッパーイーストサイド店では、同チェーン初となるカフェ「Fairway to Go」も併設。現在準備段階の店内では、コーヒーやサラダ、ペストリー、サンドイッチなどを扱い、その場で食事ができるスペースを設けている。

　混み合う店内には、高齢者から若者まで幅広い年齢層が見受けられ、「本当に開店するなんて感激」と喜ぶ人や、「トレーダー・ジョーズならこの値段の半額」とライバル店と比べる人などさまざま。元大学教授のジェラルドさんは「今はファーマシーで野菜を扱うような時代。75歳の自分は幼いころからアッパーイーストサイド在住だが、ここにもやっと21世紀が来た」と話す。

　今回のオープンで8店舗を展開する同チェーンは、クイーンズやナッソー、来年にはニュージャージに新店舗の出店を予定。オンラインストアの開設も計画する。

　営業時間は7時～24時。