大勢の人たちがサンタクロースの衣装をまとい、徒歩、地下鉄でクリスマス名所を巡る「サンタコン」が12月12日、ニューヨークで開催された。1994年にサンフランシスコで始まった、サンタクロースのコンベンション(会議)と称さるイベントで、全米50都市を含む世界約70都市で行われ、ニューヨークでは12回目となる。
事前に公表されるのは日程と集合時間のみ。集合場所は開催日当日の深夜12時にウェブサイト上で発表される。主にマンハッタン内のクリスマス名所を巡るルートは当日まで非公開。
サンタクロースに扮(ふん)した人たちは10時に、ブルックリン区やスタテンンアイランドなど計5所に集合。マンハッタンに移動後、ワシントンスクエアパークやタイムズスクエアなどの名所を巡った。途中ではバーに立ち寄り、開店時間を早め営業しているバーの店内はサンタクロース姿で満員に。地下鉄のホームや、車両内もサンタクロース姿が見られた。
当日の気温はマイナス1度、ミニスカートのサンタクロースに扮した女性たちの震える姿も見られた。
同イベントは、各参加者に対し、フードドライブへの「保存食」の寄付を呼びかけている。昨年度の「サンタコン」を通じ、約450キロ以上の缶詰めなどの保存食品がニューヨーク食料銀行に寄付された。
正午のミッドタウン、アイリッシュ・パブでビールを楽しむ参加者のマイクさん。「ニュージャージー州・ホーボーケンの集合場所から、仲間6名と参加。これからどんどん知人が合流し、最終的には約30人で集まる予定。同イベントは、日頃会う事の出来ない友達と、ホリデーシーズンの楽しい時間を過ごせる良い機会。」と話す。