クイーンズのロングアイランドシティーに7月1日、ブティックホテル「Z Hotel NYC」(11-01 43rd Avenue, Long Island City)がオープンした。
マンハッタンの59丁目とクイーンズを結ぶ「クイーンズボロ・ブリッジ」近くに完成した同ホテルは、延べ床面積約6968平方メートルの11階建てビルで、グラファイトや石工、ブラックメタルなどを使用したデザインは周辺の工業地帯に合ったインダストリアルな雰囲気を持つ。
客室は、クイーンサイズベッドを備える「スペリオアクイーン」、ツインベッド2つの「スペリオアツイン」、キングサイズベッドとレインフォレストシャワーを完備した「デラックスキング」の3タイプ。100室を用意し、全室がマンハッタンビューとなっている。各部屋の壁には、ニューヨークの街をほうふつとさせるミューラルを施し、床から天井までを覆う窓ガラスが高級感を演出する。
料金は、クイーンズという立地を生かしマンハッタンのブティックホテルより安い200ドル前後に設定。五番街やミュージアム、セントラルパークにも近くアクセスしやすいのも売りだ。オーナーのヘンリー・ジルバーマンさんは「アッパーウエストサイドのホテルより近く、ダウンタウンよりも格段に近い」とコメント。
夜には、一階のラウンジ「Z Lounge」で音楽の生演奏、ルーフトップラウンジ「Z Roof」では、マンハッタンの夜景を見ながらカクテルや軽食が楽しめる。現在、レストラン「Z Restaurant」とビアガーデン「Z Beer Garden」も準備中で、今年夏中のオープンを予定する。
ホテルの周辺エリアは、近年高級コンドミニアムが続々と建設され、おしゃれなカフェがオープンするなど発展を見せている。MoMA P.S.1やシルバーカップ・スタジオ、イサム・ノグチ美術館からも近く、今後の展開が期待されている。