ティーンのトップボーラーを決める「第14回ティーンマスターズ・ボーリング選手権」の優勝決定戦が8月4日、グランドセントラル駅構内で行われ、男子チャンピオンの日系人、ザック・ハットリ選手(18)が勝利を手にした。
同大会では、駅構内のヴァンダービルト・ホールに設置された仮設レーンに、全米200人の高校生ボーラーから勝ち抜いた8人の選手が集結。決勝となったこの日は、前日の3日に勝利した男女4人の選手が火花を散らした。
大学4年間の授業料に相当する6万4,000ドル(約495万円)の奨学金を懸けた優勝決定戦では、男子チャンピオンの座についた前回優勝のラスベガス出身ハットリ選手と女子チャンピオンのフロリダ出身レイチェル・ヴォーン(16)選手が対戦。ハットリ選手が190-184、207-178でヴォーン選手を下し、奨学金を手にした。
「オーディエンスが近く、レーンの両側にいるという環境でプレーしたのは初めて。緊張して頭が真っ白になりそうだったが、リラックスするよう心掛けた結果、勝つことができた」と、駅構内という特殊な環境での勝利について話す。「1年くらい自由に暮らそうと思ったが、奨学金を手にした今、それもできなさそうだ。2校ほど候補はある」(ハットリ選手)と冗談を交えて話す笑顔に、緊張から解放されたすがすがしさと自信をのぞかせた。
19時から始まった優勝決定戦には多くの観客が集い、観客席は満員に。足を止める外国人旅行者も多く、ストライクが決まる度に大きな拍手で盛り上がりを見せた。
2日間にわたる大会の模様は、主催者の全米プロボウリング協会(PBA)ウェブサイトで、Xtra Frameによりストリーミング配信された。