ニューヨークでは初の開催となるサーフイベント「Quiksilver Pro New York」が9月1日、ロングビーチ(Long Beach)で始まる。
世界プロサーフィン連盟(ASP)が主催するサーフツアー「ASP 2011 World Tour」の6カ所目となる同イベントは、サーフブランドQuiksilver運営のもと約2週間にわたって行われるサーフイベント。世界大会で10回優勝の経歴を持つプロサーファー、ケリー・スレーターをはじめ、世界を代表するサーファーが前代未聞の賞金額、ミリオンダラー(約7,675万円)を懸けて対戦する。
大会参戦のワイルドカードをかけて開かれるトライアルでは、日本を代表するプロサーファー大野修聖さんも参加。20人以上の選手がビッグネームとの対戦を目指し出場する。
ニューヨーク接近時には熱帯暴風と化したハリケーン「アイリーン」に備え、準備が進んでいた設備を解体。台風一過で快晴が続く現地では現在、予定通りの大会実施を見込んで再準備を進めているが、その一方で会場となるロングビーチは浸食、冠水などの被害もあったことから全日程決行をめぐり大会側と同市の間で討議も進む。
「開催をこの週に選んだのはハリケーンのシーズンで素晴らしいサーフィンができる可能性があったから。ハリケーンに対応する準備はできている」とQuiksilverのスポークスマン、ルーク・ワトソンさん。「15日間用意しているのもこのスポーツの本質である自然と折り合いをつけるため。安全を確保したうえで再設営する」と、安全面でも行き届いていると強調する。
大会期間中、サーフィンのほかに音楽、スケートボード、BMX、モトクロスなどのイベントも併催。会場に特設したステージでは、「Flaming Lips」「Interpol」「Taking Back Sunday」「Q-Tip」など、ニューヨーク出身のバンドやヒップホップアーティストなど総勢40組がパフォーマンスを披露するほか、2日にはアメリカが誇るスケートボーダーの星、トニー・ホークさんによるバートデモもハドソン川沿いのピア54で開催する予定。
9月15日まで。