マンハッタン・ミッドタウンの34ストリートのバスサービス改善プロジェクトが終盤に入り、新サービス始動間近となっている。
34ストリートの沿線にはペンステーションやジャビッツ・センター、NY大学校舎などのランドマークが並ぶストリート。その上を走るバス路線「M34」と「M16」は、両線合わせて毎日1万7000人以上が利用するため、循環の効率が極度に悪く歩いた方が早いとも言われる始末だった。
NY市交通局はその改善策として、一般車両とバスレーンの分別を発案。バス専用レーンと乗車レーンの導入を決めた。一方、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、乗車時のバス停留と運賃の支払いが循環時間の35%を消費していることから、運賃を乗車前に払う「セレクトバス」方式を取り入れ、精算機をバス停に設置することにした。
同サービスは、マンハッタンの1番街と2番街を南北に走る「M15」とブロンクスで今年初めに試運転を行ったところ、循環の効率が20%向上。今回導入する34ストリートのサービスでは15~25%の向上を見込み、通勤・通学時間の削減を期待する。
このほか、歩道や乗車エリアの幅を広げたり舗装したりすることで、バス停で待つ人による歩道の混雑改善も試みる。
精算機のサービス開始は11月、フルサービス導入完了は2012年を予定する。