ニューヨーク市は現在、クイーンズ区ロングアイランドシティーにある「クイーンズプラザ」に建設が進むオープンスペースの名称を公募している。
クイーンズプラザは、マンハッタンとクイーンズをつなぐ「クイーンズボロブリッジ」の手前に位置し1836坪の土地はこれまで通勤者が利用する駐車場として使用されてきたが、同市が掲げるインフラストラクチャー改修プラン「PlaNYC」の一環として近年大改造することとなった。
これに伴い、NY市経済開発公社(NYCEDC)と公園・レクリエーション局(NYDPR)は、同スペースの名前を市民から募るコンテストを実施。地元地域の歴史や自然環境、立地などを踏まえた名前を募集している。NY市のマイケル・ブルームバーグ市長は「アイデアにあふれたニューヨーカーに聞く以外にはない」とコメントする。
オープンスペースには、グラスエリアや湿地帯を含む緑化スペースを完備し、アーティストがデザインしたベンチなどを設置。歩道・自転車道も改善され、歩行者やサイクリストが利用しやすく、休憩スポットとしても機能する。
NYDPRのエイドリアン・ベネペ長官は「クイーンズプラザは毎日数千台の車や歩行者、ランナー、サイクリストが橋からの眺めを楽しみながら通勤する知られざるランドマーク」と地域の重要性を強調する。
同スペース周辺には、今年初め同市の衛生局も移転したほか新しいオフィスやコンドミニアムも次々と建設されている。同市議会議員のヴァン・ブレマーさんは「周辺地域が求める前向きな変化の表れ。地域からのインプットを生かせるのがうれしい」と、地域を取り巻いた開発に期待を寄せる。
公募は10月26日まで。