国民の祭日「サンクスギビング・デイ(感謝祭)」を1週間後の11月24日に控えた。
同祝日は、ピルグリム・ファーザースが当時のイギリスからマサチューセッツ州プリマスに移住した1620年代にさかのぼる。新生地での厳しい冬の気候と農作物の不作に直面した彼らは、先住民から狩猟や農耕を学び、やがて秋を迎えると、収穫の喜びと神への感謝を込めて共に食事をしたとことが起源といわれている。
現在の感謝祭は、家族やたくさんの親戚、友人が集い伝統的な食事を楽しみ、日々与えられる恵みに感謝する大切な祝日とされている。感謝祭のディナーでは、メーン料理の七面鳥、トウモロコシやサツマイモ、サヤインゲンなどを使った副菜、デザートには、パンプキンやリンゴのパイが振る舞われる。
ニューヨークの人気ベーカリーでは、感謝祭を前にパイの予約で忙しい時期を迎える。家庭料理を楽しむ同祝日には特に手作りのパイが人気を集めるが、有名店が感謝祭向けに販売するパイが話題を呼ぶ。
ロウアーマンハッタンにある人気のカフェ「クリントン・ストリート・ベーキンク・カンパニー & レストラン(4 Clinton Street, New York)」は6年前から、「サンクスギビング・メニュー」を提供。オーガニックのリンゴ、シナモン、ナツメグを使用し、シュトロイゼルのトッピングがリンゴの酸味を引き立てる「オーガニック・アップル・クラム(9インチ=24ドル)」「クラシック・パンプキンパイ(24ドル)」、冬季限定の「メープル・バーボン・ピーカン(26ドル)」を販売する。
オーナーのデデさんは「今年はパンプキンパイが売れ筋。バターミルク・ビスケットと、ハラペーニョ・クランベリービスケットもたくさん売れている」と、同店の人気傾向について話す。
予約は22日正午まで。