ニューヨークのタイムズスクエアに11月11日、エンパナーダのフードスタンド「Nuchas(Broadway Plaza bet West 44th and 45th ,New York)」がオープンし、レストランや劇場が密集する同エリアでの軽食のキオスク登場が話題になっている。
肉や野菜、チーズなどの具をパイ生地で包むエンパナーダは、中南米諸国を代表する軽食の一つ。同店では、2種類のベジタリアン・エンパナーダを含む5種類を販売する。牛ひき肉、オリーブ、ポテト、玉ネギ、ピーマンが入った「Argentine」、トマト、バジル、チポレソースの味が特徴の「Spicy Chicken」、ショートリブを赤ワインで煮込み、トマトとハーブで味付ける「Short Rib」など。白ワインで柔らかく調理された豚肉「Pulled Pork」は、ローズマリー風味の生地との相性が良い。価格は各3ドル。
ベジタリアン・メニューでは、ほうれん草のパイ生地を使い、ポータベロマッシュルームとほうれん草入り「Porto」、チーズとオニオンをパルメジャンチーズ生地に包む「Spicy Cheese」を提供する。エンパナーダ以外にも、手作りのクロワッサン、デニッシュなども販売。ビジネス街への通勤客も多い同エリアで、手軽に朝食を購入できる。同エリアの一部歩行者天国化に伴い、屋外の椅子やテーブル数も増加していることから、手軽に購入できる軽食への需要が期待される。
タイムズスクエアの発展と促進を担うNPO団体「タイムズスクエア・アライアンス」は、ビジネス向上の一環として、4月に「フードスタンド」のプロポーザルを募集した。80を超える応募者の中から4店が選考を通過。ソーホーにある「Salme」が9月に、同エリアでイタリアン・パニーニのキオスクを展開以降、10月にはホットドックやミルクシェークなどのスナックを販売する「SNACK BOX」がオープンした。「Nuchas」は同キオスクが初店舗となり、今後のビジネス展開が注目される。今後、屋台ビジネスから有名になったギョーザ店「Rickshaw Dumpling Bar」も開店予定。
営業時間は7時~翌2時(土曜・日曜は9時~)。