シカゴ発のサンドイッチチェーン「Potbelly Sandwich(ポットベリー・サンドイッチ)」が12月14日、ニューヨークのミッドタウン西側に5店舗目(501 7th Avenue, New York)をオープンした。
シカゴを拠点にテキサス、インディアナなど12州で展開する同チェーンは今年、ニューヨーク進出後に急展開を見せた。ファイナンシャル地区に1店舗目を出店した6月からわずか半年にして市内に5店舗をオープン。ユニオンスクエア、ロックフェラーセンター、ミッドタウン東西と、主要エリアに行列のできる店を作り上げた。
「職場近くにできる日を待っていた」と興奮気味に話すジェイソン・マハイローさんは「以前オハイオ州シンシナティで食べてから大ファン。サンドイッチは抜群。ここのブレッドも最高」と絶賛する。ワシントンD.C.で食べて以来お気に入りと話す、近隣で働く女性も「なんと言っても、あのブレッドがいい」と目を細める。
ホットサンドイッチをメーンに扱う同チェーンでは、表面はかりかり中はもちもちのイタリアンロールが人気に一役買っている。マルチグレインとレギュラーの2種類をそろえ、うっすら塗ったバターの隠し味がうまさを引き立てる。
メニューは通常10~11種類のサンドイッチをそろえ、特製メニュー「A Wreck」はサラミ、ローストビーフ、ターキー、ハムの4種類のミートにスイスチーズとボリューム感のある一品。これに野菜やドレッシングなど9種類からトッピングが選べる。ほかにも、イタリアン、チキンサラダ、ベジタリアンなどのサンドイッチやスープ、サラダなどのメニューも用意。
1977年創業の同チェーンは、骨董(こっとう)店のオーナー夫婦が、客にサンドイッチと手作りデザートを振る舞っていたところ来店客が増え、カウンターやオーブン、クーラーなどを設置したのが始まり。骨董店の歴史を引き継ぎ、店内の装飾はビンテージ風にまとめられたアットホームな雰囲気が特徴。BGMには日替わりでミュージシャンの生演奏も楽しめる。
営業時間は11時~22時(土曜・日曜は21時まで)。同チェーンは、2012年内にNY市内でさらに10店舗の出店を予定する。