ニューヨーク市観光局(NYC & Company)は3月7日、観光事業とグローバル・マーケティングの目標をドイツ・ベルリンで開催された世界最大級の国際ツーリズム・マーケット展「ITB Berlin」で発表した。
今回発表された目標では、2015年までに5500万人の観光客誘致を掲げる。特に18歳から29歳の年齢層に焦点を当て、追加として5年以内に世界各地から100万人の若者旅行者を誘致するとしている。同市では2011年、観光客が5005万人を突破。うち若年層が1500万人に上り、全体の30%を占めた。
目標達成に同局は、マスターカードと協力したキャンペーン「NYC<30」始動も公表。30歳未満の旅行者をターゲットにニューヨークの5区のスポットを紹介する特設サイトを作成し若者を奨励。「プライスレス」な体験を提供するツールとして利用する。
ニューヨーク市観光局のジョージ・ファティータCEOは「ニューヨーク市の継続する功績により、世界中の青年がNYで素晴らしい体験ができると確信している」とコメント。今年から導入するバイクシェアや1100キロにもわたるバイクレーン、美術館の数々、24時間運行する地下鉄など、ニューヨークの魅力を紹介した。
世界青年学生教育旅行連盟(WYSE)と協力し、4月21日からロサンゼルスで開催される「Pow-Wow」、11月7日からロンドンで開かれる「World Travel Market」など、世界各地で実施されるイベントでNYC<30の情報を公開。若者に観光都市ニューヨークをアピールする。
「NYC<30」の詳細はウェブサイト「nycgo.com/under30」で確認できる。